2011年12月11日日曜日

02-174.村にアートがやってきた


先月から、村全体がアートに包まれる「飛鳥アートプロジェクト」が開催されています。

遺跡という古代人の謎のアートと現代のアーティストさんによる多彩なアートがコラボレーションするイベントで、ふと車で通過した村内の風景の中に「?!!」と思ってしまうようなものを発見するのが楽しみになっております。その中でも面白かったのが、「赤いもん回収車」。ある日仕事をしていると、路上を次のようなアナウンスをしながらゆっくり通過する軽トラを発見しました。

「ご家庭で不要になった赤い物、赤い物なら何でも無料で回収させていただきます~!」と。見れば荷台には赤い農機具から家電、布類まで、多種多様な赤い物が乗っかっていました。聞くところによると、これを集めて何らかの「赤いアート作品」を製作されるのだとか。そしてある日の昼間、昼食に出かけようと職場を離れかけたところ、正面から真っ赤な屋根の小さな家がどんどんこちらに近づいてくるのでした。

よく見ると赤い足が出ていて、職場のATMの横の空スペースまできて、「どっこらしょ!」と家が下ろされたかと思うと、突然に中から赤いどてらに赤いズボンを履いたお茶の間スタイルのお兄さんが登場し、どこかに消えてしまいました。あまりに怪しげなので遠巻きに携帯を手にして、職場の中の主任に実況中継していた私。同じくコードレスホンを手にした主任も外に出てきて、謎の赤い屋根の小さな家を目にして、唖然としていました。

しばらくその家を二人で観察すること。ベニヤ板を白く塗ってできた家に発砲スチロール製の赤い屋根のついた白い家には、ご丁寧に「村上」という表札もあり、郵便受けも設けられていました。

「なんやろ、これ?」「どてらの兄ちゃんが出てきて、どこかへ行ってしまいましたよ」などと行っている間に、ご本人が帰宅し、「ちょっとおつかいに行く間だけ、ここに置かせてください」と。つい「一体何してはんの?」と聞いたところ、「村のアートプロジェクト知りませんか?ボクこれを担いで旅してます」と教えてくれました。おつかいがあると言うのに、「野宿してるの?大丈夫?」「寒くないの?」などと矢継ぎ早に質問を浴びせてしまいました。

秘密基地づくりが趣味のわが子にこの家を見せてあげたいと思いましたが、いつまでもその場にいてくれそうもないので断念し、主不在の間にこっそり写真を撮影し、郵便受けにわが郵便局だけで押印できるスタンプを押した激励のハガキを投函しておきました。

現在はどこにおられるのかな?とブログを探してみたところ、既にお家放浪の旅は終了した模様。でもブログに「郵便局で差出人不明の手紙をもらった」と綴っていただいていたので、ちょっとうれしかったです。

ちなみにこれは、村上慧さんという作家さんの「引っ越しと定住を繰り返すお家プロジェクト」なのだそうです。またどこかで会えたらいいな。

chie

0 コメント:

コメントを投稿